おすすめのスポーツ映画10作品を紹介します。
いつの時代も多くの人を魅了し心を熱くさせるのがスポーツですよね。
スポーツ映画は様々な競技を題材にしていますが、人間関係やその国の時代背景も鮮明に写し出しています。
是非、スポーツの魅力を凝縮した映画作品をご覧頂きたいと思います。
おすすめ スポーツ映画10選
1.フィールド・オブ・ドリームス(1989年 監督:フィル・アルデン・ロビンソン)
1989年に公開され第62回アカデミー賞では、作品賞、脚色賞、作曲賞の3部門での受賞を果たした不朽の名作です。
アイオワ州の田舎町で農家を営むレイ・キンセラは農家として家族を支えるよき父親でした。ある日、トウモロコシ畑を歩いていると、どこからともなく「それを造れば、彼が来る」という声を耳にする。その言葉に影響され、彼はトウモロコシ畑を野球場に作り変えてしまいます。すると、そこに現れたのは、ブラックソックス事件で球界を追放されたメジャー・リーガー「シューレス・ジョー」でした。
野球場と失意のメジャーリーガーとの不思議な出会いをきっかけに、レイ・キンセラを中心とした家族愛や父親との関係に胸を打たれてしまう作品です。
2.42~世界を変えた男~(2013年 監督:ブライアン・ヘルゲランド)
メジャーリーグで背番号「42」といえば、誰もが知っている永久欠番です。そのヒストリーを描いた映画が本作品です。1947年にブルックリン・ドジャースに入団したアフリカ系アメリカ人のジャッキー・ロビンソン。当時はまだ黒人差別が激しく、白人中心であったメジャーリーグからは歓迎されていませんでした。対戦相手やファン、チームメイトからも熾烈な差別に遭う中、孤独ながらも必死にプレーを続ける彼の姿が、周囲の意識を変えていきます。
メジャーリーグにおいて歴史を変えた偉大な人物として語り継がれるジャッキー・ロビンソン。人種差別と戦い、道を切り開いてきた一人の野球選手の足跡を見ることができます。
3.ペレ 伝説の誕生(2016年 監督:ジェフ・ジンバリスト)
ブラジルにサッカー王国を作り上げ「王様」と賞賛された偉大なサッカー選手「ペレ」。スラム街で生まれ貧困の中で生きながらも、類まれなサッカーの才能を武器にプロ、代表まで登りつめていきます。わずか17歳の少年がW杯のエースとして選出され、当時崩壊寸前だったブラジル代表を救い優勝へを導きます。そこから計3回ものW杯優勝という離れ業を成し遂げます。
この映画で注目したいのが、ブラジルという国に流れているサッカーのDNAです。「ジンガ」という独特なサッカースタイルが歴史として受け継がれており、ときにそのスタイルによってチームが崩壊することもあるのですが、ペレによって、ブラジルの誇りでもある「ジンガスタイル」が蘇ります。これを見れば、ブラジルがなぜ「サッカー王国」と呼ばれている理由がわかるでしょう。
4.疑惑のチャンピオン(2015年 監督:スティーヴン・フリアーズ)
世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」で、前人未到の7連覇を達成した伝説の男「ランス・アームストロング」。しかし、彼の偉大な業績には、ドーピングという秘密がありました。
この映画は、ランス・アームストロングという実在の自転車ロードレーサーが、ガンを克服し、ツール・ド・フランスで偉業を成し遂げ、ドーピング使用が発覚するまでを描いたノンフィクション作品です。アメリカ中からも、自転車会からもレジェンドとして讃えられてきたアームストロングがいかにドーピングを行ってきたのか、勝利への飽くなき欲望、そして、ペテン師として堕ちていく彼の姿が描かれています。自転車ロードレース界最大のドーピングスキャンダルを、迫力満点なレースシーンとともに描いた作品です。自転車ロードレースが好きな人はぜったいに見ておきたい映画となっています。
5.少林サッカー(2001年 監督:チャウ・シンチー)
サッカー映画の金字塔、誰もが一度は見たことがあるほどの名作です。サッカー界を追放された元スターのファンが少林拳の達人・シンと出会います。シンの足技にサッカー選手としての才能を見出したファンは、サッカーチームを結成して全国大会への出場を決めます。少林拳とサッカーを融合させたスタイルで大会を席巻し、ついにはファンと因縁深いハンが率いるチームと決勝で対戦します。
この映画の魅力はやはり少林拳を駆使したサッカーシーンにあります。爆裂的なシュートを放つシン、華麗な脚さばきで相手を翻弄するなど、単純に見て楽しいシーンが盛りだくさんとなっています。
6.マネーボール(2011年 監督:ベネット・ミラー)
2000年代初頭、当時のオークランド・アスレチックスのGMを務めていたビリー・ビーンは、金銭的に難を抱える貧乏球団を救うために、セイバーメトリクスを駆使したデータに基づく野球を展開します。その結果、乏しい資金の中で、2002年には全球団で最高の勝率をあげるなど、インパクトのある結果を残してみせます。
現在では当たり前になっているセイバーメトリクスを野球界に取り入れた第1人者でもあるビリー・ビーンがどのようにして、貧乏球団を勝利に導いていったかが描かれています。当時の野球観を覆し、後に多大な影響を与えた人物の足跡を辿っていきます。
7.ピンポン(2002年 監督:曽利文彦)
「ピンポン」は松本大洋原作の卓球漫画を実写映画化した作品です。
片瀬高校1年の星野は、卓球で頂点を目指しながらもサボってばかりいるマイペースなキャラクター。その一方で、幼馴染の月本は幼少期いじめられているのを星野から助けてもらった過去を持つ。才能豊かな月本と星野がインターハイを目指し、並み居る強豪たちを戦いを挑んでいきます。この映画の魅力はやはり主人公を演じる窪塚洋介といえるでしょう。あの独特な雰囲気を持つ彼が星野というキャラクターを演じたからこそ、特徴的な人物像を表現できたのだと思います。迫力のある卓球シーンや個性豊かなライバルたちとの戦いにも注目です。
8.ミリオンダラー・ベイビー(2004年 監督:クリント・イーストウッド)
クリント・イーストウッド監督作でアカデミー賞作品賞を受賞した映画です。家族からの愛情も受けたことがない孤独な女性が、家族にすら愛情をみせたことがない老人と出会い、プロボクサーとしての成功を目指すというストーリーです。そして、試合を重ねていく中で、深まっていく二人の絆、そして、二人を待ち受ける悲劇的な結末は胸を刺すような感覚になります。
この映画は単純なボクシングのサクセスストーリーというわけではなく、尊厳死や宗教観なども含んだ複雑な作品になっています。公開当時は数多くの議論を巻き起こしたというエピソードもあり、巨匠クリント・イーストウッド監督が送る傑作映画でもあります。
9.クール・ランニング(1993年 監督:ジョン・タートルトーブ)
ウィンタースポーツに縁遠いジャマイカで結成されたボブスレーチームが、冬季オリンピックに初出場した実話を元にして作られた映画です。1987年陸上の短距離でオリンピックを目指していたバノックは、レース中の転倒によって、惜しくも夢が立たれてしまいます。そんな中、アービングとの出会いをきっかけにボブスレーでオリンピックに出場して金メダルを獲ることを目指すことになります。雪も降らず、競技の経験もないジャマイカの面々で結成したチームは、国際大会に出場して奮闘します。
10.茄子アンダルシアの夏(2003年 監督:高坂希太郎)
アニメ映画からは「茄子アンダルシアの夏」を紹介します。スペイン最大の自転車ロードレース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」に出場していたペペ・ベネンヘリは、プロ選手としてはギリギリやっていけるレベルで、いつ契約を切られてもおかしくない中で走っていました。そんな中、この日のステージは自分の故郷を通るコースとなっており、ちょうど兄とかつての恋人カルメンとの結婚式が行われていました。
故郷を捨てて遠くに行きたいと願いプロ選手になったぺぺが故郷でレースを走り、さまざまな葛藤を抱えながらも、勝利を目指して走り続けるという映画になっています。
この映画の魅力はアニメ作品ながらもとにかくレースシーンをリアルに描いているということです。実写と遜色ない演出になっており、自転車ロードレースも大満足できるでしょう。